ゆるくまじめに合気道

難しいことはよく分からない。でも合気道は楽しい! そんな非ストイック人間が、日々の稽古で気づいたことや考えていることについて書き連ねます。未経験者や初心者のお役に立てますように。

合気道の基本

正面打ちは美しい受けの第一歩。

投稿日:2018年12月9日 更新日:

こんにちは。
合気道三級のばーやん(@yurumaji_aikido)です。

僕が稽古している道場にも新しい人が数人入ってきました。
「僕も初めのうちはこんな感じだったなぁ……」と思いながら、微笑ましく眺めております(遠くからですが)。

もちろんまだまだ技がどうこうという状況ではなく、受け身や転換などの基本的な動作を説明している段階です。
その中でも目に留まったのが「正面打ち」。
初心者の人たちが苦戦しているのを見て、「そんなに難しいものなのか……」と思ったんですね。

みんな同じところで引っかかっているというか、同じポイントを指摘されているので、意外と多くの人が躓くところなのかも知れません

ということで、今回は正面打ちの方法というかコツのようなものをいくつか書いてみようと思います。

正面打ちとは

まずは「正面打ち」とは何かについて、簡単に説明しておきます。

合気道の稽古は、技を行う「取り」と、技を受ける「受け」の二人がペアを組んで行います。
正面打ちを行うのは「受け」の方
合気道は相手の攻撃に対する返し技が基本なので、そのきっかけとなる攻撃の一つが「正面打ち」です

受けが行う攻撃にもいろいろ種類はありますが、正面打ちはその中でも基本的な部類に入るものですね
片手取りや突きなどと同様に、おそらく稽古初日から教えられるという人も多いはず。
それくらい初歩的なものだと思ってください。

動作自体は難しいものではありません。
半身に構えた状態から、片手で相手を斬りつけるように腕を振るだけです
前に出している足と同じ方の腕を振り上げ、そのまま前足を一歩踏み出すと同時に腕を振り下ろす。
文章で書くとこれだけなんですが、ちゃんとした形にならないと美しくないんですよね。
それに、形の崩れた正面打ちって、取りの人も技を掛けにくかったりします

合気道は取りと受けの息を合わせて、いわゆる「阿吽の呼吸」があって初めて美しい技となります。
取りの人に気持ち良く技を掛けてもらうためにも、ぜひしっかりと正面打ちをマスターしてください

正しい姿勢で、背筋を伸ばして

正面打ちに限らずですが、合気道は常に姿勢を意識してください
背筋を真っ直ぐ伸ばして、前のめりになったり仰け反ったりしないように。
どうも初めのうちは前に突っ込んでしまう傾向があるようですね。

また、体重をしっかり乗せることも意識してください
手だけで打とうとすると上体が伸びて前のめりになりがちです。
それに、体重が乗っていない正面打ちは取りの人も技を掛けにくいですからね。
初めは慣れないと思いますが、しっかり打ち切ってください。

初心者の人たちの動きを見ていると、前のめりになる原因の一つは「踏み込みが浅いこと」ではないかと思いました。
足があまり出ないので相手との距離が遠くなり、結果的に前のめりになって手を伸ばさないと相手に届かない、のではないかと。

これも初心者あるあるですが、自分ではかなり踏み込んでいるつもりでも実は全然足りてない、ということがよくあるんですよね。
正面打ちだけではなく、自分が取りとして技を行うときでもそうです。
入り身投げなどがその代表。
相手の側面や背後に深く入り込む必要がありますが、自分ではちゃんと入り込んでいるつもりでも、全然浅いことが本当によくあります。

まぁ、人に打ち込むことなんて日常生活にはない動作ですからね(笑)。
遠慮したり躊躇したりする気持ちも分かりますが。
しっかり踏み込んで、相手との距離を詰めた状態で打つようにしましょう。

相手との距離感がなかなか掴めない場合は、とりあえず踏み込まずにその場で打つ動作だけ練習するという方法もあります
まずは背筋を伸ばした姿勢を保った状態で、しっかり打ち込むという動作を身体に覚えさせましょう。
そうすれば、姿勢を保ったままで手の届く範囲が分かってきます

その上で踏み込んで打つようにすれば、相手との距離をどのくらい詰めれば手が届くか、ということも分かるはず。
誰か相手役として正面に立ってもらうと分かりやすいですね。

踏み込まずにその場で打っているときはきれいな姿勢なのに、踏み込んだら前のめりになる、という場合は、おそらく相手との距離が詰めきれていないのだと思います。
チェック項目の一つとして覚えておいてください。

肩を支点に大きく振り上げる

正面打ちは自分の腕を刀に見立てて、相手を斬りつける動作です。
なので、自分の腕は肩からしっかり振り上げて打ち込む必要があります。

初心者の人たちを見ていると、軒並み肘が曲がっていました。
というか、ほとんど肘から先しか動いていない(^_^;)
動作の支点が肘になってしまっているんですね。

正面打ちは、肩を支点にして腕を振り上げます
そのためには手だけではなく肘も上まで持ち上げる必要があります。
意外とこれができない人が多いみたいです。
(上級者でも上がっていない人は結構います)

「はい、肘を上げて」「もっと上げて」「もっと!」と 3 回くらい言われて、ようやくそれなりに上がる、という感じです。
本人は上げているつもりなんですよね。
さっきの踏み込みと同じで、やっているつもりでも全然足りていないことが多いです。
また、肘だけ上がって手が下がっている(手が肩に付くような形になっている)こともよくあります。

イメージとしては、服を着替えるときのことを思い出してください
T シャツなどを脱ぐとき、腕を大きく上げますよね?
あんな感じです。
もちろん腕の形などはまったく違いますが(笑)。
あれくらい腕を上げるということです。

力を入れずに、手や腕の重みで打ち込む

これも合気道全般に言えることですが……。
正面打ちのときも余計な力は入れないようにしましょう

初めのうちはどうしても力んでしまうんですけどね。
打ち込む動作自体に力はまったく必要ありません。
というか、力を入れてしまうと却って遅くなったり弱くなったりします

『バガボンド』の 24 巻で、佐々木小次郎が雪だるまを斬ろうとするシーンがあります。
手にしているのは細い枝切れ。
武蔵のように思い切り振り下ろしてしまっては、雪の硬さに負けて枝は折れてしまいます

しかし、力を入れずに、枝切れの重みを感じながら振り下ろすことで、小次郎は雪だるまを両断することに成功してしまいます

正面打ちもこれと同様です。
「力を入れない」とは、ただ手や腕をフニャフニャの状態にすればいいということではありません
手や腕の重みをしっかり感じながら、それを生かして振り下ろすことが重要なんですね。

この部分は最終的に感覚の話になってしまうので、なかなか言葉だけで説明するのは難しいんですが……。

野球のピッチャーがボールを投げるときや、テニスでラケットをスイングするときなども、おそらく同じなんだろうと思います。
ボールの重み、ラケットの重みを感じて、それを最大限生かすために、余計な力は入れない動作を追求する。
ボールやラケットを力いっぱい握っていては、威力のあるボールを投げたり打ったりすることはできないでしょうからね。

肩を支点にして振り上げた腕を、力を入れずに振り下ろす。
これをしっかり意識するようにしてください。
もちろん背筋を真っ直ぐ伸ばすことも忘れないでくださいね。

正面打ちの参考動画

正面打ちそのものを説明している動画は見付からなかったので、見ていて分かりやすそうな動画を一つ載せておきます。
上記の説明と合わせて観てみてください。

動画を見ているときは、どうしても取りの方にばかり目が行きがちです。
視点を変えると同じ動画でもいろいろと発見や気付きがありますから、問題意識や目的をしっかり持って観ることをおすすめします。
YouTube の合気道関連の動画を紹介した記事も前に書いたので、そちらもよろしければどうぞ)

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