ゆるくまじめに合気道

難しいことはよく分からない。でも合気道は楽しい! そんな非ストイック人間が、日々の稽古で気づいたことや考えていることについて書き連ねます。未経験者や初心者のお役に立てますように。

合気道の基本

転換を制す者は合気道を制す!

投稿日:2018年12月13日 更新日:

こんにちは。
合気道三級のばーやん(@yurumaji_aikido)です。

合気道の動作の中で、独特かつ非常に重要なものが「入身」と「転換」です
今回はそのうちの「転換」について書いてみようと思います。

ただ、便宜上この二つを分けて書いていますが、実際は転換の動作の中にも入身は含まれています
「??」と思うかも知れませんが、それは後で詳しく書きます。
まぁ、やってみれば分かるはず(笑)。

「入身転換」と一纏めにして言ったりもしますが、それがいわゆる「転換」のことだと思ってください。
あと、「転換足」という表記もありますね。
それもここで書いている「転換」と同じ意味です。

転換は本当に重要で、これができなければ合気道の技はほとんどできません
それくらい初歩的な動作なのですが、それと同時に、初心者が最も苦労する難易度の高いポイントでもあります。
逆に言うと、転換さえしっかりできるようになれば、合気道のほとんどの技のベースが出来上がったことになるということです。

僕もまだまだ完璧にできるとは口が裂けても言えないレベル。
それでも初心者の人には伝えられることはあると思いますので、現時点までに学んだことをまとめてみます。

少しでもお役に立てれば幸いです。

「転換」とは

まず、「転換」とは何かを簡単に押さえておきましょう。

合気道パーフェクトマスター」にはこのように書かれています。

転換足は、前足を軸に身体を 180 度回転させる足さばきです。右半身の場合、右足を軸にして身体を左側に回します。その動きに合わせて、左足を後方に大きく引き、180 度回転します。回転後の構えは、右半身に戻っており、向きだけが変化した状態となります。
合気道パーフェクトマスター

「身体を左側に回します」とは、背後側へ回すということです。
つまり、前に出している右足を軸にして回る場合、左足を後ろに回して身体を半回転する動作を「転換」と呼んでいます

転換はそれを行うタイミングによって二つに分けられます。
「技の入り」と「技の途中」の二つです。
動作は基本的に同じなんですが、微妙に意味合いや気を付けるポイントが違う(ような気がする)ので、僕は分けて考えています。
分けなくても良いくらいのレベルまで成長できれば、本当はいいのかも知れませんが……。

それぞれについての違いなどについては、後で詳しく書きますね。
その前に、いずれの転換にも共通するポイントをいくつか書いておきます。

転換のポイント

他の記事でも毎回書いている気がしますが(笑)、合気道はとにかく姿勢が大事です。
もちろん転換でも同じで、背筋を真っ直ぐ伸ばした状態で身体を回転させることを意識してください
自分の身体の中に一本の軸が通っているようなイメージですね。
その軸が前や後ろに傾くことなく、垂直に立ったまま回転することが基本となります。

そのためにも、腰で回ることをしっかり意識してください。
足や上半身で回ってしまうと、姿勢が崩れがちです。
腰を回すことで他の部分も付いてくる、というくらいでちょうどいいと思います。

背後側に回す足については、大きく弧を描くように回す方法と、真っ直ぐ引くだけという方法があります
合気会の本部道場などでは、後者の真っ直ぐ引く方法で指導させているようですね。
(「合気道パーフェクトマスター」にもそのような表記があります)
ただ、どちらが正しいということはありませんので、あなたの道場の指導に従ってください。

目線も重要で、手元や足元は見ないようにしましょう
ではどこを見るかと言うと、次に動く方向です。
転換では基本的に半回転するわけですから、元の自分の背後方向、つまり相手と同じ方向に目線を向けるようにしてください
身体より先に、です。

回転するときの重心は軸足の「母趾球」と呼ばれるところに置くようにしましょう
指先や小指側に体重が乗ってしまうと、姿勢が崩れるだけでなく無理な力が加わって怪我をする恐れもあります。

身体を回転させるときは、やはり軸足の拇指球に重心を置き、体の軸を崩すことなく、コマのように素早く回ることがポイントとなります。
合気道パーフェクトマスター

母趾球とは、親指の付け根の膨らんだ部分のことです。


(画像は「魅力的な脚づくり」を目指しているというブログから拝借しました)

ここに重心を置くと身体が安定します。
というか、正しい姿勢で重心を低い位置に置こうとすると、母趾球しか安定するところがありません。

もし母趾球がどこか分からなければ、背筋を伸ばしたまま、前に出した足に体重をゆっくり乗せてみてください。
身体がグラつかなくなるところが、足の裏のどこかにあるはずなので。
それが「母趾球」です。

「母趾球」という表記について

漢字の表記は「母指球」が一般的なんですが、それだと手の方の意味になってしまうようなので、このブログでは「母趾球」を採用しています。
また、「拇指球」や「拇趾球」という表記もありますが、「拇」という漢字があまり一般的ではないですしね。

母趾球(ぼしきゅう)は、足の裏の親指の付け根にあるふくらみである。ボールとも言われる。内部には種子骨が通常2つあり、衝撃を吸収する働きがある。
母趾球 - Wikipedia

転換を技の入りで行う場合

「技の入り」の場合、片手取りや諸手取りの状態から行うことがほとんどです。
相手に自分の片手が掴まれた状態で、それを捌いて技に入るための動作が転換ということですね。

例えば、「片手取り四方投げ(裏)」。
右半身の場合、右手が掴まれた状態から始まりますよね。
そこから右足を軸にして左足を後ろに回しながら、身体を半回転させて相手の側面に並ぶことになります。
これが「転換」です。

……お気付きでしょうか?
転換することで「相手の側面に並ぶ」ことになっていますよね
つまり、「入身」しているんです。

「入身」とは何も、真っ直ぐ入ることだけを指すわけではありません。
相手の間合いに入り込んで、自分と相手の身体を一体化させることがその本質です(「和合」と言ったりもします)。
転換によって相手の側面に入ることも立派な入身の一つ。
なので「入身転換」という表現もあるわけです。

身体の回転については前述の通り。
前に出した足の母趾球に重心を置き、身体の軸を保ったまま素早く回転することが重要です。

それよりも技の入りの際に難しいのは、掴まれた手の捌き方
初心者のうちは、どうしても相手とぶつかってしまってうまく回ることができません。
ここで苦労されている方は多いんじゃないでしょうか。
(僕もまだまだ研究中ですが)

ポイントとしては、相手が加えてきている力の方向を意識すること
そして、それに逆らわないことです。

強く掴まれてしまうと、どうしてもそれに対抗しようとして自分も力が入ってしまいます。
いわば本能的なものなので初めのうちは仕方ないのですが、なるべく力は入れないようにしてください。
手のことは忘れて」という表現を先生からはよく聞きます。
掴まれた手や腕のことに意識が集中してしまうと、それを腕の力でどうにかしようとしてしまうんですね。

ではどうしたらいいかというと、相手の力と同じ方向に自分の手や腕を向けます
具体的には、自分の指先を相手の力と同じ方向に向け、その掴まれた部分を支点として(動かさずに)、身体のみを回転させるんです。
相手の力に対抗するのではなく、受け流すこと。
この感覚さえ掴めれば、転換は劇的に上達します

このとき、腕が縮こまらないように気を付けてください
自然な形で伸ばすようにしましょう。
引っ張り込むのではなく、相手の力と同じ方向へ「押す」イメージを持ってください。

手の捌き方で参考になるのがこの動画です。
相手の力の向きに、自分の手の向きを合わせていることに注目してください。
反対の手や足さばきなどは道場によって教え方が異なりますので、それはあなたの道場の指導に従ってくださいね
あくまで手の捌き方の参考ということでお願いしますm(_ _)m

転換を技の途中で行う場合

「転換」というと技の入りで行うイメージが強いんですが、技の途中でも頻繁に登場します。
僕もしばらく気付かないまま、いろんな技の稽古をしていました(^_^;)
言われてみて初めて「そういえばこれも転換だった!」ということを発見(?)したんですね。

これについては、この動画が分かりやすいです。
「歩み足」のことを「入身」と言ったりしてますが……。
基本的な体捌きや足捌きによって、合気道の技が構成されていることがよく分かります。

技の途中で転換を行う際に気を付けたいのは、やはり姿勢です
動きの中で行うことになるので、その勢いに負けてしまうことがあるんですね。

そうならないためには、まずは自分の意識を姿勢に向けることが必要です。
技の中では手や上半身の方に意識が向きがちなので、身体の軸についても忘れないようにしてください。

そして、次の動きを先にイメージしておくこと
眼の前のことに対応するだけでは、後手に回って慌てた動作になってしまい、姿勢も崩れがちです。
次にどのような動作をするのか、先のことを考えながら技を行うようにしましょう

できれば自分のことだけでなく、相手のことも感じながら次のことを考えるようにしてくださいね
いつもいつも自分の思い通りに相手が動いてくれるわけではありません。
相手が思ったより低ければこうして、遠くなったらこう動いて、ということを事前に想定しておけば、無理な体勢で技を行うことも少なくなります

また、相手に押されて重心が後ろに下がってしまったりして、回転の軸が母趾球ではなく踵になってしまう場合があります
これも避けるようにしてください
踵を軸にした方が回転しやすいこともあると思いますが、それはそういう状態になってしまったことが原因です。
あまり良い状態とは言えません。
母趾球で回転できるように、しっかり姿勢を保ってくださいね

まとめ

ここまで「転換」について、基本的なポイントをいくつか書いてみました。
まだまだ書き足りないところはありますが、今回はこれくらいで(笑)。

一応まとめておくと、

  • 姿勢が大事
  • 身体の軸を真っ直ぐ保つ
  • 母趾球に重心を置く
  • 目線は次に動く方向へ
  • 掴まれた手のことは忘れて、相手の力の向きに合わせる
  • 技の中では常に次の動作をイメージする

という感じですかね。

これらのことを意識しながら稽古を重ねれば、必ず上達します。
転換は合気道において最も重要な動作の一つ。
しっかりマスターしてくださいね。
(僕も頑張ります)

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