ゆるくまじめに合気道

難しいことはよく分からない。でも合気道は楽しい! そんな非ストイック人間が、日々の稽古で気づいたことや考えていることについて書き連ねます。未経験者や初心者のお役に立てますように。

合気道の基本 基礎知識・雑学

合気道は試合がないのに、どうやって昇級・昇段するの?

投稿日:2019年1月17日 更新日:

こんにちは。
合気道三級のばーやん(@yurumaji_aikido)です。

このブログでも何回か書いたことがありますが、合気道には試合がありません。
それはなぜかというと、「他人と比較しない」ことが合気道の基本的な考え方だったからですよね。
誰が誰より強いとか、誰の技は誰の技より優れているとか、そういう概念がそもそも合気道にはないんです。

その一方で、合気道は「段級位制」という仕組みを採用しています
技術や成長の度合いを級や段で表すものですが、他の武道でも広く採用されているのでお馴染みですよね。

最下位の級(合気道の場合は五級)から一つずつ昇級していって、一級の次は初段となり、その後は二段、三段……と昇段していきます。

他の武道では試合や大会がありますので、その人のレベルや結果も客観的に見て分かりやすいですよね。
でも合気道には試合がないので、「これに勝ったら昇級」ということも当然ありません。
では、合気道はどのようにして昇級・昇段するのでしょうか。

今回は、合気道における「段級位制」についてまとめてみようと思います。
これから昇級を目指す人にも参考になる情報だと思うので、最後までしっかり読んでくださいね。

合気道の昇級・昇段審査とは

合気道には試合や大会がない代わりに、審査を受けて合格すれば昇級・昇段することができます

大まかな流れとしては、

  1. 決められた日数の稽古をして
  2. 師範(道場長)から受験の許可を得て
  3. 昇級審査を受けて
  4. 合格すれば見事昇級!

という感じです。

稽古日数さえクリアすれば、余程のことがない限り受験の許可はいただけるはずです。
(必要な稽古日数は後で詳しく書きます)
「余程のこと」とは、例えばまじめに稽古してないとか、周りへの態度が傲慢とか、そういうレベルの話。
もちろん技量があまりにも不足していたら「まだ早い!」って言われるかも知れませんけど(^^;
ほとんどの人はしっかり稽古しているはずですから、何も意識しなくても大丈夫なはずです。

ただ、それは初段になるまでの話。
初段になった後の昇段審査となると、さすがに簡単には受けられないみたいですね。
受験の許可が出ないというより、本人が「自分なんてまだまだ……」となるようです。
初段までは比較的スムーズにいくことが多いですが、そこから先は別世界らしいですね……。

審査の内容は? どんなことを審査するの?

審査の内容は、一言で言うと「演武」です
「演武」とは、人前で技を披露すること。
各級で決められた技を審査員の先生に披露して、その出来栄えを審査していただくことになります。

審査の様子は YouTube にもいくつかアップされているので、興味のある人は検索してみてくださいね。
参考までに一つ貼り付けておきます。

行う技は道場によって違いますが、最初の五級はおそらく「正面打ち入り身投げ」や「片手取り四方投げ」は含まれていると思います。
あとは座技の「正面打ち一教」と「呼吸法」あたりですかね。

また、受ける級によって技以外のことが審査に含まれることもあります。
「折れない腕」や受身などを見られる場合もありますし、礼法や姿勢などが審査対象になることもありますね。
道場に張り出されていたり資料として置いていたりするはずなので、事前にしっかり確認しておいてください。

審査のポイントは後で詳しく書きますが、技がきれいに決まったかどうかよりも、姿勢や残心などの方が重視されます
雑にならず丁寧に行うことを心がけたいですね。

受けは初段以上の先輩たちが務めてくれます。
行う技の数にもよりますが、何人かで交代しながらになると思います。
さすがにずっと一人で受け続けるのはしんどいですからね(^^;
普段は厳しい先輩たちも、ここぞとばかりに大きな倒れ方や飛び方をしてくれるはずですよ(^^)
受けの技術によって技の見栄えが変わることも、審査を見ていたらよく分かります

余談ですが、審査員は五段以上でないとできないそうです。
小さな道場では審査員が足りず、他の道場から手伝いに来てもらうことも。
僕が通っている道場でも、館長がときどき「審査の手伝いに行ってきた」ということを仰っています。
なので、審査のときだけ知らない先生が急に増えてもビックリしないでくださいね(^^;

受験資格は? どれくらいで初段になれる?

合気会の本部道場の受験資格をまとめてみました。
道場によって微妙に違う場合もありますが、日数はだいたい同じはずです。
»審査要項 | 公益財団法人合気会
(「合気道パーフェクトマスター」にも記載があります)

受験段級 受験資格
五級 入会後 30 日以上稽古した者
四級 五級取得後 40 日以上稽古した者
三級 四級取得後 50 日以上稽古した者
二級 三級取得後 50 日以上稽古した者
一級 二級取得後 60 日以上稽古した者
初段 一級取得後 70 日以上稽古した者
(満 15 歳以上)
二段 初段允可後 1 年以上経過した者
(稽古日数 200 日以上)
三段 二段允可後 2 年以上経過した者
(稽古日数 300 日以上)
四段 三段允可後 3 年以上経過した者
(稽古日数 400 日以上、満 22 歳以上)

昇級・昇段していくにつれて、条件が厳しくなっているのがよく分かりますね。
特に初段を允可(いんか)されてからは、どれだけ稽古を積もうが 1 年以上経たないと受験すらできません。
四段まで昇段しようと思ったら、初段になってから最低でも 6 年かかる計算です。
道のりは長い……。

逆に、初段までは稽古日数さえ積めば比較的早く昇級・昇段できます
初段までの必要な稽古日数を合計すると、ちょうど 300 日。
週に 2 回の稽古だとすると、150 週が必要。
1 年を 50 週とすると、入会から 3 年ほどで初段になれる計算になります。

もちろん稽古日数を満たしたときに審査があるとは限らないので、実際はもうちょっとかかりますけどね。

この「3 年」を長いと感じるか短いと感じるかは、人それぞれだと思います。
僕は長いとは感じませんでした。
「初段なんだから、これくらいはかかるだろう」というのが率直な感想ですね。

学生のように毎日稽古ができるのであれば、初段くらいなら 2 年もあれば充分。
多くの大学に合気道サークルがあるみたいですから、興味のある人はぜひ参加してみてください。
僕なんかあっという間に抜かせますよ(ノД`)

1回生の前期に5級、後期に4級・3級を受け、2回生の前期に2級・1級の昇級審査を受けることとなっています。
(中略)
2回生の後期に初段の昇段審査を受けることとなります。
よくある質問について - 京都大学体育会 合気道部

上の表でもわかる通り、審査で昇段できるのは四段まで
五段以上に昇段するには、六段以上の有段者に推薦してもらう必要があります
三段から四段になるだけでも 3 年以上かかるのに、五段になるにはどれだけかかるんだろう……。

昇級・昇段審査はいつでも受験できるの?

昇級・昇段審査は年に数回、道場によって決められた日に行われます
合気会の本部道場では、昇級審査は 1 月と 8 月を除く毎月行われているそうです。
なんと年に 10 回も!
ちなみに昇段審査は 3 月、5 月、7 月、10 月、12 月の年 5 回。
毎日稽古に通っていれば、あっという間に昇級・昇段できてしまいますね……。

僕が通っている道場では年に 3 回だけです。
単純計算で 4 ヶ月に 1 回。
仕事をしながら通っている人がほとんどなので、これくらいのペースが丁度いいんでしょうね。

とにかく早く昇級・昇段したい人は、本部道場へ通うか、審査を頻繁に行っている道場を探した方がいいかも知れません。
もちろん無理なく継続して稽古に通えることが大前提です。
せっかく初段になったとしても、数年で辞めてしまっては勿体無いですからね。

昇級審査のポイント

審査は「演武」だとさっき書きましたが、技がきれいに決まらなくても全然構いません。
審査で見られているのは、技そのものではなく、技を構成している要素です

具体的に言うと、姿勢や体捌き・足捌きなどですね。
あとは、残心がしっかりできているか、膝行や跪座が正しく行えているか、というところが重視されます。

級が上がるにつれて、技の数も多くなり複雑になってきます。
それはつまり、必要な動作の種類も増えてくるということ。
それら一つ一つを正確かつ丁寧に行えているか、というところが審査のポイントになります。

僕が通っている道場では、特に跪座が重視されます。
稽古の中でも繰り返し言われますし、審査の後の評価でも跪座に触れないことはありません。
それほど重要で基本的なことなんですよね。
逆に言うと、「跪座さえできていれば、他のことは後で何とかなる」ということなのかも知れません。

昇段の際の審査は、昇級とは違ったポイントがあるのだと思いますが、僕は受けたことがないので割愛します(^^;
(数年後に書くかも……?)

審査を受けない人は当日どうするの?

審査を受けない人も、当日はぜひ道場へ行きましょう
他の人の技をまとめて見られるまたとない機会です。
次にあなたが受験するときのためにも、しっかり見取り稽古をしておいてください。

審査のときは、普段の稽古とは違った独特の緊張感があります。
その空気も感じておいてくださいね。

審査前の稽古で受けなどを頼まれた場合は、快く引き受けましょう。
机や椅子などの準備が必要な場合も、審査を受けない人が率先して動くようにしてくださいね。
当日の主役は審査を受ける人たちです。
なるべく審査に集中できる環境を作ってあげましょう

今回の課題

最後まで読んでいただいたあなたへ、今回の課題は以下の通りです!
どれも簡単なことばかりなので、必ず実行してくださいね。

  1. 次の審査の日程と内容を確認する
  2. これまでの稽古日数を合計し、残りの必要な日数を計算する
  3. 稽古が行われる日付を確認して、次の審査までのスケジュールを立てる
  4. その審査内容について、先輩たちにアドバイスを求める

「それくらいやってるよ!」という人も多いですよね。
これも大事な自己管理の一貫です。
まだやっていないという人は、ぜひ、今すぐ、取り掛かってください。

まだ道場に通ってない人は、「もし今すぐ合気道を始めたら?」という想定で考えてみてください。
行こうかどうか迷っている道場の次の審査に、今すぐ始めればちょうど間に合う、ということがあるかも知れません。
もしそんなことがあれば、間違いなく運命ですね(笑)
ぜひすぐに始めましょう!

自分の稽古日数を管理するのは基本中の基本ですよ。
必ず行動に移してくださいね!

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