ゆるくまじめに合気道

難しいことはよく分からない。でも合気道は楽しい! そんな非ストイック人間が、日々の稽古で気づいたことや考えていることについて書き連ねます。未経験者や初心者のお役に立てますように。

基礎知識・雑学 稽古について

合気道のイメトレには動画が効果的!

投稿日:2018年11月25日 更新日:

こんにちは。
合気道三級のばーやん(@yurumaji_aikido)です。

あなたはどれくらいのペースで稽古に行けてますか?
僕は週に 1 〜 2 回といったところですが、忙しかったりすると 2 週間くらい行けないこともあります。
たぶん多くの人も同じくらいなんじゃないでしょうか。

そうなると、より早く上達するためには普段の生活がポイントになってきます
日常の中でいかに合気道のことを考え、気付きを得て、貴重な稽古の場でそれを試す(そして失敗する……)。
その繰り返しが上達には不可欠です。

「稽古のときだけ合気道のことを考える」では決して理解は深まりません。
何日も間隔が空いてしまうと、頭も身体も忘れちゃいますしね。

以前、道場に行けないくらい忙しい人が日常生活の中で稽古をする方法という記事を書きました。
今回はその中の「イメージトレーニング」に有効な動画について書いてみようと思います。

動画は本当に使えますよ!
頭の中にイメージをしっかり定着させてくださいね。

動画がイメトレに有効な理由

なぜ動画がイメージトレーニングに有効なのか
それは、動いているから
当たり前ですよね(笑)。
でも、本当にそうなんです。

技や体捌きの説明を文章で読んでも、たぶんさっぱり分からないと思います。
復習のために書いた自分用のメモとかなら、そのとき体験した感覚を思い出すこともできるでしょうけど。
他人が書いた文章を読んだところで、しかもそれが稽古したことがない技だったりしたら尚更、なかなか実際の動きはイメージできません。

写真(静止画)は文章よりも情報量が多いので、若干分かりやすくはなります。
が、やはりそれでも「瞬間」だけを捉えたものなので、何がどう繋がってこうなっているのか、ということは分かりません。
そのため写真は文章とセットであることが必須です。
説明がないと(学習という意味で)写真はあまり効果がないんですね。

一方、動画はどうでしょうか。
ただ観ているだけでも、どのように動いているかは分かりますよね
もちろん補足説明も必要ですが、写真ほど事細かに文章で描写する必要はありません。
重要なところや見落としそうなところを、ピンポイントで説明するだけで事足ります。

また、文章や写真はそこに載っている情報しか得ることはできません。
動画の場合は情報量が格段に多いので、作った側の意図とは違うところの情報を得ることもできます
例えば、いろいろな入り身投げのバリエーションを紹介する動画の場合。
作った側は片手取りならこう、正面打ちならこう、という捌き方の違いに主眼を置いているはずですよね。
でも、「どんな捌きでも足元の動きは共通してるな……」という観方もできるわけです。
あるいは取りばかりではなく、受けの方の参考にもなります。

さらに動画の良いところは、動きのテンポやリズムが目で見て分かることです。
合気道の技は、ずっと一定の速さで動いているわけではありません
すーっとゆっくり技に入ったかと思えば、動きが切り替わる瞬間にクッと速まる瞬間があります。
複雑な技になるとその切り替えが何回も発生するので、それを文章で書いて伝えるのはほとんど無理なんですよね。
(↑この文章もすでに分かりづらいですよね……)

それから、動画は「勝手にどんどん進んでくれる」というメリットもあります
本やブログ記事などは、自分が読まないと進みません。
でも動画は再生し始めれば、あとは勝手に進んでくれるのでこちらは観たり聞いたりしているだけ。
この手軽さは割と重要だと個人的は感じています。

道場の教えと異なっていた場合

いろいろな動画を観ていると、あなたが通っている道場とは違うやり方の説明をしていることがあると思います。
というか、まったく同じであることはまずありません。
細かなところが必ず微妙に違っています。
中には同じ名前の技なのに、根本的に動きが違うこともあります。

そんなときは、道場で教えられていることを必ず守ってください
「動画でこう言ってたから」なんてことは間違っても道場で言わないでくださいね
あなたの先生は道場に居られる方々です。
動画はあくまで参考程度であることを心がけるようお願いします。

ただ、「動きがまったく違うから観ても仕方ない」とは思わないでください。
技全体をそのまま取り入れることはできなくても、参考になる部分は必ずあるはずです。
力の入れ方(抜き方)や手足の角度、相手の崩し方などなど。
動画で説明していることをそのまま真似するだけではなく、それを道場で教えられた技に生かすためにはどうしたらいいか、ということを考えるようにしてください。

一言で言うと「応用力」ですかね。
動画という具体的な事象を、一度抽象的な状態に変換して、それをまた自分の技という具体へと応用する。
それができるようになれば、上達も早くなるはずです。

手軽な YouTube

「動画」といってまず思い浮かぶのは YouTube ですよね。
手軽でバリエーションも多いですし、合気道の動画もたくさんアップされています。
単に稽古や演武会の風景を録画しただけのものから、しっかりアップ用に編集されているものまで。
本当に多種多様です。


白川竜次六段の動画。
この方の技は本当にしなやかで滑らか。
いつかこんな風にできるようになるのかなぁ……。
受けの方も見事ですので、そちらの参考にも。


前回り受け身の説明では、この動画が今のところ一番分かりやすいです。
英語ですが、だいたい意味は分かると思います。
TOEIC 300 点未満の僕が言うんだから間違いありません(泣)。
膝を付いた状態から徐々にレベルを上げて説明してくれています。


ざっくばらんというか、ものすごくユルいです(笑)。
が、説明はすごく分かりやすい。
合気道ベースの古武術という感じなので、若干違うところはありそうですが、充分参考にはなります。

この他にもたくさんご紹介したい動画やチャンネルもあるんですが、キリがないのでまた改めて記事に書きますね。

スマホで観る場合は、通信制限に引っかからないようにお気を付けて(^_^;)

体系的に:合気道パーフェクトマスター

YouTube はどうしても情報が断片的になりがちです。
なので、一通りのことを体系的に学ぶためには教則本がおすすめ

合気道の教則本もいろいろ出ているようですが、とりあえず『合気道パーフェクトマスター』を手に入れてみてください
出演・指導しているのは現道主の植芝守央氏。
相手役(受け)は本部道場長の植芝充央氏です。

これはう「必携」と言っていい本だと思います。
「とりあえず買っとけ」的な感じですかね。
それくらい定番というか、まず手に入れるべき一冊です。

基礎となる体捌きや受け身の取り方、 基本的な技の流れが解説されています。
その一つ一つが DVD に収録されているので、本を読みながら映像を観ると理解が深まりますよ。

本に掲載されている写真も、いろいろな角度から撮影されていたり、動作のステップが順番に掲載されていたり、分かりやすく伝わるように工夫がされています。

掲載されている技が少ないのが難点ですかね。
本当に基本的な動作ばかりなので。
まぁ、全ての技を載せていたら百科事典のようになってしまいますから(笑)、仕方ないとは思いますが。

まだ持っていない方は、この機会にぜひ。

もっと本格的に:合気道上達革命

「教則本よりもっと本格的に様々なことを学びたい!」という人には、『合気道上達革命』という DVD 教材がおすすめです。

こちらは植芝充央・本部道場長が監修した教材です。
ご本人が動画に出演して、指導も実際にされています。
現道主の植芝守央氏も「推奨の声」という形で紹介ページに掲載されていますね。

教則本「パーフェクトマスター」では載せきれなかった技の数々も、ほとんど網羅されています
また、この DVD では受けの指導にも力を入れているとのことで、十字投げの受け身の取り方なども紹介されていますよ。

ネックになるのは、やはり値段ですかね。
DVD が 2 枚組で 17,000 円(+税と送料)ですから、決して安い買い物ではありません。
ただ、値段に見合う(もしくはそれ以上の)内容だと僕は思います。
もし予算が許すなら、買っておいて損はないと思いますよ。

販売ページにも書いている通り、「正しい稽古」をすることが上達には不可欠です。
普段の稽古の中で、何が正しくて何が間違っているのかを確認するには基準が必要ですからね。

気になったところをいつでもチェックできるように、早めに手元に置いておいた方がいいかも知れません。
ある程度稽古を積んだ人はもちろん、初心者の人も変なクセが付かないように基本を知っておくのはとても大事ですし。

ご検討を!

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